「ダブル11」とは、中国で毎年11月11日に展開されるネット通販イベント。この「ダブル11」が近づくにつれて、消費者たちは目当ての商品を次々と買い物かごに入れ始めている。同時に「ダブル11」は、物流企業にとっても年に1度の正念場。去年の「ダブル11」に宅配物をいくつ受け取ったかまだ覚えているだろうか?人民網が伝えた。 今年もまた「ダブル11」の季節となり、物流大手各社もすでに全面的な臨戦態勢に入っている。物流サービス大手の円通速逓(YTO)本部中心管理部門責任者の李小平氏は、「今年のダブル11に向けた準備は11月に入ってから始めるのではなく、実際はもっと早い時期から始めている。宅配物の集荷から、物流センターにおける仕分けや幹線輸送、各拠点からの配達作業と物流の全過程において準備をすすめている」とした。
新技術で物流の効率化を実現
円通速逓は今年、全物流センターにおいて大規模な物流自動化のアップグレードを実施。「ダブル11」を控え、円通速逓は物流サービス大手の「菜鳥網絡」と提携し、浙江省杭州市の物流センターで無人搬送を行うAGVロボット による仕分け作業を導入。AGVロボットは荷物を積載した状態で最高秒速3メートルの速度で移動することができ、1時間に2万件の仕分けを実現する。最低車間距離は40ミリ、制御コントロールシステムと設備に対する応答速度はいずれもミリ秒レベルとなっている。AGVロボットの応答速度は0.02秒以下で、同時に350台を稼働させることができるほか、現場のニーズに合わせて調整が可能となっており、俊敏さと柔軟性を兼ね備えた自動仕分けシステムとなっている。ピーク時には2千平方メートルの敷地内を350台のロボットが昼夜問わず稼働し、1日あたり50万件以上の宅配物を仕分けすることができ、ロボットたちが3日間で移動する距離は地球一周分に相当するという。また上海物流センターでは2017年から2018年にかけて、2段式クロスベルトソーターを3セットと1段式クロスベルトソーターを2セットを配備したことで、小型荷物の場合は、1時間あたり16万件の出荷処理を可能にし、これとセットとなっているアーム式自動化仕分けシステムは1時間あたり4万件の大型荷物の仕分けを可能にしている。
宅配員「第10回目のダブル11の受け入れ準備は万全」
2005年から物流業に携わっている楊さんにとっても「ダブル11」は今年で10回目。楊さんは、「ダブル11に備え、早い時期から増員や外部からの応援招集といった準備を行ってきたので、人員的にも気持ちの上でもすでに準備は万端だ」と話す。また、「配達は大変だが、感動させられることもしばしば。例えば暑さの厳しい夏には、配達先でアイスをくれたり、寒さの厳しい冬には温かい飲み物を提供されるといったような心遣いをうけることもある。この仕事を長く続けているとやりがいもより強く感じられるようになった」としている。
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