企業の面接やOB・OG訪問などで「何か聞きたいことはありますか?」と聞かれる逆質問の際、質問内容に困ったことはありませんか?
今回は定番の質問から、商社やコンサル、投資銀行など志望企業の採用担当者に「刺さる」質問まで、効果的な逆質問の例をご紹介します。
企業の面接官から高評価を得られる鋭い逆質問は、地頭の良さや企業への入社熱意を示し、自分の印象を残すチャンスです。ぜひ参考にしてください。
<目次>
●面接で企業が逆質問を求める理由
・1. 入社意欲や志望度を確認するため
・2. 経営方針を理解できているか確認するため
・3. 空気を読める人間かチェックするため
・4. 学生の疑問や不安を解消するため
●面接の逆質問で意識すべきポイント
・質問は5個以上準備する
・質問を通してアピールしたいことを決める
・入社後の活躍をイメージさせる
・面接官の役職に合わせた質問をする
●他の学生と差をつける逆質問のポイント
・自分の考えを述べながら質問をする
・逆質問の回答からさらに深掘りする質問をする
●【アピールポイント別】「何か質問はありますか?」と言われたらこれ!万能な逆質問例|18選
・志望度・入社意欲を伝える逆質問例
・強み・スキルを伝える逆質問例
・入社後の活躍をイメージさせる逆質問例
・企業との相性を確認する逆質問
●【業界別】企業に合わせた逆質問例|7選
・商社社員への逆質問例
・コンサルタントへの逆質問例
・投資銀行社員(IBD部門)への逆質問例
・マスコミ系社員への逆質問例
・メーカー社員への逆質問例
・ベンチャー企業社員への逆質問例
・デベロッパー社員への逆質問例
●【選考フロー別】面接官に合わせた逆質問例|7選
・1次面接での逆質問例
・2次面接での逆質問例
・役員面接での逆質問例
・最終面接での逆質問例
●評価が下がるNG逆質問例|5選
・「特にありません」と回答する
・同業他社を話題にした質問
・企業のサイトを見れば分かる質問
・「はい」「いいえ」で答えられる質問
・給与・福利厚生・休暇制度に関する質問
●逆質問の終わり方
・回答に対する感想・感謝を述べる
・「他に質問はありますか?」と言われたらどう答える?
・面接時間が長引いてしまったらどうする?
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面接で企業が逆質問を求める理由
就活の面接では、選考フェーズにかかわらずほとんどの企業で逆質問の時間が設けられています。そして、逆質問も面接官の評価対象であるため、面接前にしっかりと準備しておく必要があります。
まずは企業がなぜ逆質問をするのか、理由を知った上で逆質問を考えていくことが重要です。ここでは、企業が逆質問をする理由を4つ解説します。
1. 入社意欲や志望度を確認するため
企業の面接担当者が逆質問を課す最大の理由は、志望度を測りたいからだと考えられます。面接で企業や業界に対する知識の豊富さや関心の高さ、筋の良い質問ができるかで入社熱意を評価するのです。事前に自分で仮説を立てた具体的な質問をすることによって、高い入社熱意をアピールできます。なんとなく思いついたものを質問するのではなく、具体的な質問を心がけてみましょう。
効果的な逆質問の作り方について対策したい方は、以下の記事をご覧ください。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説 ・【こんなOB・OG訪問は落ちる】学生が知らない、失礼にあたるマナー11例を社会人のホンネ付きで再現してみた ・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例
2. 経営方針を理解できているか確認するため
1次・2次面接では学生の基礎能力などがメインに審査される傾向にあり、最終面接では特に将来長くこの会社で活躍できるかどうか、会社の方針とのマッチ度が重要視されます。
最終面接や役員面接・社長面接では、面接官が経営層であることが多いため、経営方針への理解が十分にあるかという点に関して企業とのマッチ度を測っています。
企業も内定を出した上で内定辞退されることは避けたいと思っています。また、経営方針を理解しているかという基礎的な部分も評価対象にあるため、十分に下調べを行いましょう。
3. 空気を読める人間かチェックするため
逆質問は「空気が読めるか」ということを面接でチェックするためにも用いられます。某日系素材メーカーで最終面接を経験したある学生によると、「逆質問は変な質問をする学生を落とす最後のチェックだった」ようです。最終面接の段階で学生の優秀さは既に判断されている場合が多いため、逆質問の場では「細やかな空気を読むスキル」も確認していると考えられます。
4. 学生の疑問や不安を解消するため
入社にあたって学生が抱えている不安や疑問を解消し、さらに自社の魅力について知ってもらうというのが逆質問をする理由のひとつです。
面接では選考を進むごとに高位の役職に就いている社員が面接官となるため、面接ごとに異なる視点で学生の悩みを解消できます。
したがって、学生のさまざまな不安・疑問を企業で働く複数の社員の意見を通じて解消したいという狙いがあります。
しかし、ここで、企業のサイトを見れば分かるような質問をしてしまうと、企業研究が不十分であるという印象を持たれてしまうため、質問の選定には注意しましょう。
面接の逆質問で意識すべきポイント
面接の逆質問ではどのような準備、受け答えが必要になるのでしょうか。ここでは、面接に必要な準備や逆質問の考え方のポイントを5つ紹介します。
質問は5個以上準備する
面接での逆質問の時間はおよそ10分といわれています。したがって、逆質問は余裕を持って5個以上用意しておくと良いでしょう。
また、同じようなジャンルの質問を5個用意してしまうと、しつこいといったマイナスイメージを与えてしまう可能性があるため、ジャンルの違う質問を用意しておきましょう。
以前の選考フェーズで質問に対する回答が比較的短かった場合などは、時間が余ってしまうことを見越してそれ以上の質問を用意するのもおすすめです。
ここで、逆質問の個数とその目的に関する体験談をご紹介します。
最後の面接なので、志望度の高さを伝えようと逆質問をたくさんした。日本のために日本企業で頑張りたいと伝えて、そのために現在はIT資格の勉強をして、経営学も学んでいるとお伝えすると好感触をいただけた。楽しい面接だった。
※出典:富士通|2024年卒 Openコース本選考の体験談
質問を通してアピールしたいことを決める
まずは、逆質問をする目的と、その質問を通してアピールしたいことを決めましょう。
逆質問は、企業への熱意や関心の高さ、自分の能力の高さを自由にアピールできる場です。
もちろん、企業について知りたいことや疑問を解消するための質問もあると思いますが、自分をアピールできる質問を用意すると、逆質問を通して面接官に好印象を与えられます。
面接で伝えきれなかった自分の良さをアピールできる機会でもあるため、アピールしつつ質問をするといった逆質問ができると尚良いでしょう。
入社後の活躍をイメージさせる
入社後に活躍する姿を想像できるような逆質問は、面接官の印象にも強く残るため効果的です。
面接官に入社後の活躍をイメージさせるためには、まずは入社後の自分をイメージし、やりたいことや頑張れることを考え質問につなげます。
具体的にイメージすることで質問の精度も上がり、入社後の活躍が見えることで熱意も伝わるため、既に入社する心構えができているという印象を与えられます。
実際に最終面接を受けた方の体験談でも、入社後の活躍をイメージさせる逆質問をされていることが分かります。
なぜこのビジネスをやりたいのか、なぜギークスで働きたいのかを、自分の実体験を交えて簡潔に話すことを意識した。また、堅くなりすぎないようにするということや、素直にありのまま返答するように意識した。逆質問の機会もあったため、自分がここで働くことを想定した上での質問を用意した。
※出典:ギークス|2024年卒 総合職本選考の体験談
面接官の役職に合わせた質問をする
面接では、人事部の採用担当の他、現場の管理者といった社員、応募者の気持ちが分かる人材として、若手社員が同席するケースもあります。人事部と現場の社員では、業務内容や配属部署が異なるため、誰にでも同じような質問をすれば良いわけではありません。以下のように、面接官の役職や部署に合わせた質問をすることが大切です。
面接官の立場
適した質問内容
人事部の採用担当
・事業内容
・キャリアプラン
・評価制度
・会社が求めている人物像
現場の管理者
・風土
・業務フロー
・必要なスキル
現場の若手社員
・入社後のギャップ
・若手からみた職場の雰囲気
・効果的な取り組み
どのような立場の人が面接官を務めるのかが分かるのであれば、面接官の立場に合わせた質問を用意しておきます。面接官の立場が分からない場合は、上記の人が面接を担当することを想定し、それぞれの立場に合わせた質問を用意しておくと良いでしょう。
▼先輩の体験談
中途入社の方だったので、入社後の会社の良さや休日の過ごし方などを質問した
※出典:三井化学|2024年卒事務系本選考の体験談
他の学生と差をつける逆質問のポイント
逆質問の考え方について、理解を深められたのではないでしょうか。
さらにここでは、面接で逆質問をする際に好印象を与えられるテクニックについてご紹介します。
自分の考えを述べながら質問をする
質問の前に自分の意見を付け加えて質問することで、「自分の意見を持っている人・意見をはっきりと言える人」や「思考力が高い人」といった好印象を与えられます。
またビジネスにおいても、相手との会話で齟齬(そご)が生まれないよう、どういう前提で質問しているのか、考えをしっかりと伝えた上で会話ができる人は高く評価されます。
さらに、逆に「どう考えますか?」と面接官に質問された場合も自分の考えをしっかり述べられるため、一度自分なりの考えも用意すると良いでしょう。
逆質問の回答からさらに深掘りする質問をする
面接官は逆質問の際に、学生の「思考力」も見ていることが多いです。
用意してきた質問を質問するだけの学生に比べて、質問の回答に合わせて新たに質問を展開できる学生の方が思考力があるという印象を与えられます。
他の学生と差別化するために、逆質問に対する面接官の回答をいくつか想定し、さらに深掘りできる質問を用意しておくのがおすすめです。
さらに、深掘りする質問を考える癖をつけることで、面接の本番でも面接内容から咄嗟(とっさ)に質問を考える思考力を発揮できるでしょう。
【アピールポイント別】「何か質問はありますか?」と言われたらこれ!万能な逆質問例|18選
ここでは、業界や企業を問わず自分自身をアピールできる逆質問の例を、4つのアピールポイントに分けてご紹介します。
志望度・入社意欲を伝える逆質問例
企業が逆質問の時間を設ける目的の1つとして、企業への志望度や入社意欲を測りたいことが挙げられるため、入社意欲を伝える逆質問は用意しておくのが得策です。
具体的には、企業研究を行いその企業独自の制度や考え方についての逆質問を行うという方法が考えられます。また、入社後入りたい部署・やりたい業務について具体的に質問できると入社意欲を伝えられるでしょう。
以下の逆質問例を参考に、独自の逆質問を考えてみましょう。
・「入社後、◯◯部署で働きたいと考えているのですが、どのような社員が活躍されていますか?」 ・「◯◯というサービスに携わりたいと考えていますが、1日の業務について教えてください」 ・「◯◯部署に配属されるために必要なスキルや経験はありますか?」 ・「新卒入社者に期待される役割やプロジェクトについて教えていただけますか?」 ・「社内で実施されている交流や学びの機会を、どのように活用されている・していきたいと考えていますか?」
強み・スキルを伝える逆質問例
資格やスキルを持っていることが有利に働く業界は少なくありません。学生生活の中で特定のスキルや資格を取得した場合は、逆質問をうまく活用し自分自身をアピールしましょう。
また、資格は実際に取得していなくても、取得のための勉強を進めている場合などもアピールにつながります。以下のような逆質問がおすすめです。
・「仕事をする上で必要な資格やスキルはありますか?」 ・「学生時代、◯◯の経験から一部プログラミングに関するスキルがあるのですが、業務で生かせる場面はありますか?」 ・「現在◯◯の資格を取得するために勉強中なのですが、この資格を持っている社員の方は業務でどのように生かしていらっしゃいますか?」 ・「自身の◯◯という強みを生かして、◯◯ということをやりたい/作りたいと考えているが、御社で仕事を行う上でそれはできますか?」 ・「企業の◯◯な価値観や文化に対して、自身の◯◯な強みを生かして貢献していきたいと考えているのですが、似た考えをお持ちになる社員さんはいらっしゃいますか?」
入社後の活躍をイメージさせる逆質問例
仕事内容やキャリアについての質問をすることで、自身のキャリアの考え方や仕事への熱意を伝えられるため、入社後の活躍をイメージさせられるでしょう。
そのためには、実際の社員のキャリアパスについてや入社後何を実現できそうかという部分について逆質問をすると効果的です。また、活躍している社員に共通している考え方や能力について聞いてみるのも良いでしょう。例えば、以下のような逆質問が考えられます。
・「マネジャーという役職に就いている社員の平均年齢はいくつですか?」 ・「◯◯職で入社された方はどのようなキャリアパスを歩まれる方が多いですか?」 ・「御社で活躍しチャンスをつかんできた社員に共通している能力や姿勢はありますか?」
企業との相性を確認する逆質問
企業との相性を確認する逆質問を行うことで、企業とのマッチ度が高いことを面接官にアピールできる可能性があります。
例えば、自分の強みと企業が求める人材との共通点に関する質問や、企業理念への共感などをアピールする質問が効果的でしょう。実際に以下のような質問が考えられます。
・「私の強みは◯◯ですが、御社では◯◯がある社員どのようには活躍されていますか?」 ・「御社ではどのような人材が求められており、挑戦の機会をつかみやすいですか?」 ・「御社の企業理念である◯◯に共感しているのですが、御社の社員が企業理念を体現しているエピソードがあれば教えてください」 ・「チームメンバー同士のコラボレーションやコミュニケーションのスタイルはどのようなものですか?」 ・「チームのメンバーが自己成長やスキルアップを目指すためのサポートはどのように行われていますか?」
【業界別】企業に合わせた逆質問例|7選
ここからは、業界別に面接官から評価を得やすい逆質問の例をお伝えします。
商社社員への逆質問例
「ある業界一本に絞ってビジネスをする企業もある中で、御社が介在することで生み出せる付加価値は何ですか?」
逆質問の場は、面接を通して企業や働き方に対して自分が持つ仮説を検証する場、すなわち企業研究をする場としても有用です。面接で、面接官に仮説を持って一歩踏み込んだ逆質問をすることで、他業界や競合他社を志望しない理由を作ることもできるようになります。例えば上記の逆質問の場合、「幅広く事業展開する商社だからこそ、1つの商品を専門的に取り扱う企業とは違う付加価値を見いだせる」などといった回答が期待でき、自分の志望理由に盛り込める要素になるでしょう。
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コンサルタントへの逆質問例
「これからファームが特化したい分野や、御社として導入したい制度はありますか?」(シニアコンサルタント対象)
この逆質問では各コンサルティングファームの方向性などを知ることで、各ファームの理念や案件の違いや業界全体の知識を得られます。「他企業のパートナーは◯◯という方向に向かっていると言っており、業界全体がそういった流れなのかと思っているが、貴社はどうですか?」など、自分の仮説をぶつけることで志望度の高さや仮説をぶつけるセンスの良さなども面接官にアピールできるでしょう。
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投資銀行社員(IBD部門)への逆質問例
「上司からの仕事をこなしていくジュニアバンカーと収益責任を負う立場のシニアバンカーの働き方は非連続という印象を持っています。若いうちからどんな意識で働けば、シニアバンカーになってからも仕事で活躍できるでしょうか」(中堅社員対象)
投資銀行の内情として、「ジュニアバンカーとシニアバンカーの仕事での働き方の大きな違い」という前提があります。この逆質問ではスキルとして求められているものが大きく変わるタイミングである中堅社員について質問をすることで、「業務を理解しているという志望度の高さ」と「自分の仮説を持って質問をする知性」の2点をアピールできるでしょう。
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マスコミ系社員への逆質問例
「自分は◯◯という理由から、◯◯ということをやりたい/作りたいと考えているが、御社で仕事をする上でそれはできますか?」
テレビ局や新聞、出版社などのマスコミ業界では仕事内容が特殊なだけに、「企業への入社後やりたいことをどこまで具体的に描いているか」という点で、志望度を測ることが多いようです。上記の投資銀行での対策と似ていますが、こちらでも「仕事内容を理解している入社意欲の高さ」と「自分の仮説を持って質問をする知性」の2点がアピールポイントですので、業界理解を進め、自分の中で仮説を立てた逆質問を用意しておくと良いでしょう。
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メーカー社員への逆質問例
「エンジニア志望の理系出身者と比べ文系出身は、入社前からある製品に対する強い愛や知識を持っていない社員が多いと思うのですが、もともと興味のなかった製品でも売っていると企業への愛着が湧くのでしょうか?」
この逆質問では「面接で志望理由を話す際に使える、社員受けの良い商品への愛着を示すエピソードが得られる」というメリットがあります。メーカー企業の営業では実際に製品を開発・製造していない社員が販売しますが、販売に必要な知識を身に付ける過程で新たな自社製品の魅力を発見している可能性があります。そのため、この逆質問で引き出した「自社製品の隠れた魅力」を選考で入社志望度をアピールする際の理由付けとして活用すると良いでしょう。
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ベンチャー企業社員への逆質問例
「同期で大手企業に入社した人と比べて、ベンチャー企業だからこそより成長できていると思う実感は、どういうときに得られますか?」
新卒でベンチャー企業に入社した社員・中途で転職して入社した社員どちらにも有効な逆質問です。この逆質問により、企業への入社後どのような能力が身に付くのかを知ることができるのに加えて、「将来性を踏まえ、ベンチャー企業で働く目的を真剣に考えている」姿勢がアピールできるでしょう。
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デベロッパー社員への逆質問例
「御社で働くプロの視点から見て、好きな街はどこですか?」
「プロの視点から」という一言が重要です。面接などの採用選考で好きな街について質問された際に、社員の視点に近い魅力を組み込めます。また、「好きな街はどこですか?」の部分を、志望業界ごとに当てはめ直すことで、その業界で仕事を行うプロの視点を勉強するという使い方も考えられるでしょう。
自信のある学生は、「自分は◯◯が好きなのですが、」と前に付け加えてから質問を始めるのも良いかもしれません。
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【選考フロー別】面接官に合わせた逆質問例|7選
ここで選考ごとにおすすめの逆質問の例をいくつかご紹介します。ご自身で逆質問を作成する際も、選考フローごとに異なるであろう面接官の職位や年次に合わせたものにすることをおすすめします。
1次面接での逆質問例
「◯◯さんがお考えになる御社で実現したい長期的なキャリアパスを教えてください」
1次面接・人事面接は、現場を知る面接官が多い傾向にあるため、自身の将来ビジョンが企業でのキャリアサポートと結びつくかをイメージできます。また、回答を得た上で、自身のキャリアビジョンを企業と結び付けて話すことにより、入社意思が高いことを伝えられるでしょう。
▼1次面接の逆質問について詳しく知りたい方はこちら ・1次面接の逆質問【厳選18例】高評価を得るコツと他面接との違い
2次面接での逆質問例
「御社では、チームの成果やプロジェクトに対してどのように評価されますか?」
1次面接よりも経験を積んでいる社員が面接官であることが考えられる2次面接。社内の仕事ぶりや成果に対する評価の仕方を聞くことで、入社後の働き方をイメージしやすくなるでしょう。
「御社で働くプロの視点から見て、好きな◯◯(※)はどこですか?」 (※)……企業の事業内容に関連した内容。例えば、デベロッパー:街、広告代理店:広告、IT:サービスなど
社員の自身の事業に対する考えや、企業・業界理解を深めることができます。
▼2次面接の逆質問について詳しく知りたい方はこちら ・2次面接の逆質問例【40選】高評価を得るにはいくつ必要?NG例も解説
役員面接での逆質問例
「御社が事業展開されている業界のトレンド・変化に対する戦略を教えてください」
現場社員ではなく、役員・経営陣の目線でこの質問の答えを聞くことで、今後の企業の展望を具体的に知ることができます。
「企業の成功を支えるカギとなる要因はどのようなものだと考えていますか?」
企業内で影響力を持つ経営者の視点から、会社の成功に影響を与える重要な要因や価値を知ることができます。
▼役員・社長面接の逆質問について詳しく知りたい方はこちら ・社長面接【逆質問例40選】内定者の好事例からNG例まで解説
最終面接での逆質問例
「企業の成功を支えるカギとなる要因はどのようなものだと考えていますか?」
企業内で影響力を持つ経営者の視点から、会社の成功のカギとなる要因や、その価値を知ることができます。
「御社のリソースを生かして、今後どのような方面で事業を展開していきたいですか?」
会社全体の意思決定を行う社長の目線で、新しいビジネスチャンスに関する話を聞くことにより、今後の展望を知ることができます。
「社会的責任や持続可能性に対する取り組みをどのように位置付けていますか?」
企業の社会的な責任や環境への取り組みに対する考えを聞くことで、社長の価値観や企業の社会的影響力を知ることができます。
▼最終面接の逆質問について詳しく知りたい方はこちら 最終面接の逆質問【厳選20例】NG例や評価アップのコツも一覧で紹介
評価が下がるNG逆質問例|5選
逆質問の中には、評価が下がってしまう質問もいくつかあります。
ここからは、評価が下がってしまうNG例を理由とともに詳しく解説していきます。
「特にありません」と回答する
面接では、入社意欲や将来的に会社で活躍できる人間であるかどうかを見極める目的があります。
質問がないということは、企業への熱意や事業内容への関心がないということだと判断され、他に入社したい会社があるのではないかという誤解を与える可能性もあります。
そのため、「特にありません」と答えるのは絶対にやめましょう。
同業他社を話題にした質問
同業他社を話題にした質問がNGである理由は、質問の難易度が高く、面接官を不快にする可能性が高いからです。
面接官である企業の社員の方は、同業他社を日頃から分析して経営を行っているため、知識が不十分のまま質問をしてしまうと逆に質問を返され答えられなくなってしまう可能性があります。
また、競合他社と比べる質問において弱みの部分を指摘する質問を行うと面接官に不快感を与えてしまう可能性もあります。
十分な下調べを行い自分の考えを述べられれば逆に好印象になることもありますが、リスクが高いため避けるのが無難です。
<NG例>
「◯◯社(競合他社)と比較した場合、◯◯という点が弱みであると思いますが、その点に関してどうお考えですか?」
企業のサイトを見れば分かる質問
企業の強みや主力商品は、説明会に参加して企業のサイトを見ていれば知っていて当然の情報です。
企業理解の低さや下調べの甘さを露呈してしまう質問であるため、逆質問の場で質問するのはやめましょう。
しかし、最終面接は面接官が経営層であるため、企業に関して新たな視点の考えを聞ける可能性もあります。経営層の意見を聞きたいという意図がある場合は、以下のように質問を工夫してみてください。
<NG例>
「御社の強みはなんですか?」
<OK例>
「御社の強みは◯◯とお伺いしましたが、その強みを作るためにどのような経営をしてきたのか詳しく伺いたいです」
または
「御社の強みは◯◯とお伺いしましたが、その強みを生かして今後伸ばしていこうと考えている事業はありますか?」
「はい」「いいえ」で答えられる質問
「はい」「いいえ」などの2〜3択で答えられる質問のことを、クローズドクエスチョンといいます。
クローズドクエスチョンをしてしまうと話が展開していかないため、企業への熱意などを十分に伝えられません。
また、質問をした意図がはっきりしている場合は、「私は◯◯と考えていますが、」といったように質問した意図を盛り込んで質問をすると面接官も回答しやすく自分のアピールにもつながります。
オープンクエスチョンになるように質問の仕方を工夫してみましょう。
<NG例>
「入社後2年以内に職種移動することはありますか?」
<OK例>
「入社後に社内でジョブチェンジされた方は、どのようなキャリアを歩まれていますか?」
または
「私は幅広く職種を経験したいと考えているのですが、入社後に社内でジョブチェンジされた方はどのようなキャリアを歩まれていますか?」
給与・福利厚生・休暇制度に関する質問
説明会に参加して企業のサイトを見ていれば知っていて当然の情報であるため、最終面接の場で質問するのはNGです。
説明会やホームページに記載されていなかった場合は、1次面接・2次面接の逆質問の場で消化しておきましょう(事前に聞けていなければ内定後に質問しましょう)。最終面接の場では面接官が現場社員ではなく社長や役員であるため、聞くべき質問ではありません。
また、企業の利益より自分を優先させる質問も、印象が悪くなってしまうため避けましょう。
<NG例>
・「◯◯職の1日のスケジュールを教えてください」 ・「福利厚生はどのようなものがありますか?」
・「数年で御社から転職して、将来◯◯をしたいのですが近しいスキルは身につきますか?」 ・「離職率はどのくらいですか?」
逆質問の終わり方
逆質問をした際には「終わり方」に困ってしまう就活生も多いと思いますが、終わり方で面接官の印象が変わる可能性も大きいです。
面接の最後に面接官に好印象を残すにはどうすれば良いのか、ここでは逆質問の終わり方をイレギュラーな場面も想定して詳しく解説します。
回答に対する感想・感謝を述べる
一般的に、逆質問の終わりには感想や感謝の言葉を述べると良いでしょう。
面接官の回答によって自分の考えがどう変わったか、会社への理解度・入社意欲について感想を述べると、面接官に「学生の疑問を解消できた」「自社についてよく理解してくれた」と思ってもらえるため、好印象を残せます。
そして、質問に答えてもらったことに対する感謝の言葉を伝えることも重要です。実際に企業で働いている方に質問をできる機会は貴重であり、疑問や不安を解消できたことに対するお礼をしましょう。
以上の「感想」と「感謝」は逆質問の終わりに必ずセットで伝えると面接官に好印象を与えられるでしょう。以下の例を参考に逆質問の終わり方を考えてみてください。
<例> 感想 「◯◯さんのお話をお聞きし、御社の理念である◯◯を会社全体で体現し、サービスや顧客と向き合っておられることが分かりました。私も御社に入社したら、御社の理念を体現できるよう顧客と丁寧に向き合い仕事をしたいと思います。」 感謝 「本日は、お忙しい中時間を割いて質問に答えていただき、誠にありがとうございました」
「他に質問はありますか?」と言われたらどう答える?
事前に準備していた逆質問がなくなってしまい、「他に質問はありますか?」と面接官に問われた場合は、無理に質問を考える必要はありません。面接終了時間よりも前に逆質問を終了させても、評価が下がることはありません。前述したように、感想と感謝の気持ちを述べて終わるようにしましょう。
しかし、逆質問の場は疑問を解消するだけでなく自分自身をアピールできる場でもあります。特に最終面接では逆質問の時間が面接時間の半分以上設けられている場合もあるため、事前に逆質問を複数用意しておくべきだといえます。
逆質問は必ず5個以上用意し、それでも時間が余ってしまい聞きたいことがなくなってしまった場合は、無理に時間を使わず逆質問を終わらせましょう。
面接時間が長引いてしまったらどうする?
時間をオーバーして逆質問をしてしまったり、面接官が詳しく答えてくださったりした際は、逆質問の時間で面接時間を押してしまったことに対して一言謝罪をしましょう。
途中で面接官に遮られなかったということは、面接官の方がわざわざ時間を割いてでも答えたいと思ってくださったからかもしれません。面接官の方の対応に対しての感謝の気持ちも述べられると好印象に映るはずです。
以下の例のように、謝罪と感謝の言葉をセットで伝えましょう。もちろん、時間を守ることに越したことはないため、面接の残り時間も気にしながら逆質問を選びましょう。
<例> 「質問したいことがたくさんあったため、面接時間をオーバーしてしまい申し訳ございません。最後まで詳しく丁寧に回答をいただけたため、御社への理解が非常に深まり、志望度が高まりました。お時間をいただきありがとうございました」
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※こちらは2017年4月に公開された記事の再掲です。
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